「忙しい」人が時間を味方につけるには?

「忙しい」とは心理状況のことで、客観的ではない。主観的で悪い心理状況だ。
「忙」という字は、「心」を「亡」くすということで、心を失っており、心落ち着かず、気ばかり焦っていて、集中できていない状態のこと。

要するに「時間がない」ということを言っているのだろうが、時間に対しネガティブで、時間が敵になっており、味方になっていない。

時間に対する発想の転換が必要だ。
時間は
消費するのでなく、投資すべきであり 
受動的でなく能動的に、消極的でなく積極的になるべきであり
敵でなく、味方にすべきであり
主観的でなく、客観的になるべきであり
追われるのでなく、追いかけるべきだ

そして、時間に積極的になるには、時間を管理するしかない。
管理できていないから、追い立てられる。なので、まず把握する、現状認識をもつ。

時間の管理は、物の管理と同じように考えられる。
整理整頓が大事。整理とは減らすこと(ステップ1)、整頓とは整えること(ステップ2)。

物の管理は
ステップ1:不要な物を減らし 
ステップ2:残った必要な物を、使いやすいように整える 

時間の管理は
ステップ1:やらなくてもよい不要なこと(タスク)を減らし 
ステップ2:残ったやるべきタスクを、やりやすいように整える 

ステップ1で、「たくさんやるべきタスクがあり減らせないよ~」ということもあるかもしれないが、とりあえず、そういうものは後回しにするしかない。人は管理できる範囲のものしか管理できない。管理できないものは管理外として、処理すればよい。 

やってはいけないのは、タスクを増やし、それを並行で処理すること。要するにマルチタスクマルチタスクはタスクスイッチングで集中が下がり効率が悪い(音楽を聴きながら料理するなど 可能なものは除く) 
タスクを直列に並べ、シングルタスクにし、一つ一つ集中し着実にこなして行くこと。これができるスマートな人のやり方だ。

「できる」というのは、能力である場合もあるが、「できる環境にいる」というのも大事な要素で、できるようになるためにはできる環境を整えればよく、時間もそのひとつ、ということだ。 
「忙しい」とよく言う人は、できない人であることが多い。

時間がない場合は、「予定が詰まっている」と言うようにしよう。これなら、客観的だ。

ここまで読んで、イライラする人は、「忙しい人」である証拠。
全部やろうとしてもしょうがない。落ち着いて、やれるものに注力しよう。