お金を銀行に預けるのはなぜよくないのか?

銀行では金利がつかず資産運用先として旨味がないのは当然だが、次の2つのほうがより本質的には重要。
この2つはやや見えづらく、よく考えないと把握できないが、現代社会でだまされずに生きるには必須の知識だ。

1)インフレで実質価値が目減りする
お金はそもそも物の価値を測るものさしだが、そのものさしは物との関係で変動している。 
名目上は一定に見えるものさしも、インフレで目減りする。賃金が上がっても物価がそれより上がったら実質賃金が増えないのと同じ。
お金にとってインフレは損、デフレは得だが、今はインフレに動いている。(デフレより適度なインフレの方が経済全体にとっては良いのだが)
今戦争中でドルの価値が目減りしており、連動して円の価値も目減りしている。金融緩和によるジャブジャブマネーでお金の価値は落ちている。(さらにいまは米国の金融引き締めで、経済全体が危ない)
さらに先進国通貨の信用リスクも疑われており(ウクライナ戦争で敗戦濃厚なため)、金(ゴールド)の裏付けもない変動相場制で、一気に崩れる可能性がある。要するにハイパーインフレ預金封鎖の懸念もある、というかなり危険な状態に今来ている、と自分には思える。
お金しか見てないのは、その物差ししか見てないということで、 他(もの)との関係を考えるべき。お金を背後で動かしている人たちについても考えるべき。木を見て森を見ずではいけない。

2)金融経済の原資となってしまう 
お金が金融資本家たちの原資として使われ、最終的に不利益をこうむることになることが懸念される。
銀行は預金準備制度による信用創造により、何倍にも膨らましてお金を運用できるが、その金融虚経済の原資として使われ、金持ちをさらに富まし格差を広げ、庶民には不利益となる、というのがここ数10年の流れ。証券会社での株や債券への投資でなく、預貯金でも彼らに使われる。預金者に無自覚で使われるのが怖いところだ。
年金のGPIFが株式投資に使われたのと同様、銀行の預貯金もそのように銀行や政府、国際資本により使われている。

 

お金は持っているだけでは意味がなく、価値のあるものに変えないと、価値が目減りする。
お金をどう使うかが重要で、お金持ちになることよりはるかに大事。「お金持ちはお金のゴミ箱」(苫米地英人)だからだ。

 

詳しくは下記の本をぜひ読んでもらいたい。 

「洗脳経済」

「 Dr.苫米地式資産運用法なら誰もが絶対にrichになれる!」

(いずれも、苫米地英人著)